新町ヨガ部

木造建ての古い古〜いアパート・・・
なんでも築５０〜６０年ぐらいたっているのだそうです。
そんな古さと昭和の懐かしい雰囲気がとっても好きで、
非常に落ち着きを感じます。
ビルやマンションが多く立ち並ぶ中、レトロで今や貴重で特別な空間に思えました。
ここでヨガをしたい！
ここでたくさんの方にヨガを知ってもらいたい！
という気持ちがどんどん湧き上がってきまして
ヨガ教室を始めることを決断しました。
せっかく教室を作るなら、この木造の古さを活かして
自分で納得のいく素敵な空間を作りたい〜〜！！！
というわけで、内装職人！？
いえいえド素人ですので助けをお借りしてですが
コツコツ教室を造ってまいりました。
物作りってとっても楽しいですね！
１つ１つに思いが残りますし、愛着も湧きます。
もちろんはじめてのことだらけです。
工具のこと、内装のこと、床や壁、防音対策、照明etc・・・。
ここでは約１００日間に亘る汗と涙の軌跡！？
内装工事の過程をご紹介していきます！

はじめはこんな感じデス。
うわ〜〜の連発でした！
入り口のドア・・・（これがアパートの入口！？）
押入れのふすま・・・(昭和な柄ですな・・かなり古い！）
窓ガラス・・（開きませんっ、しかも窓の鍵はホント昔のですね）
土壁、 壁に貼られたベニヤ板、
などなど・・・。
スゴイかなり昭和な感じ面白いですっ！
そして一目で気に入ったのが窓際です。
通称縁側と言ってますが、これがあったからこの物件を
借りたといっても 過言ではありません（笑）
窓を開けると柵もなく、落ちそう〜(^^)/
でも今どきこんな窓ってないですよね！
この縁側に座って外を眺めてるととても落ち着くんです。
というわけで、まずはこの縁側の板と
埃だらけの畳を拭いて
きれいにするところからスタートしました（*^_^*）
・・・どうせ後でたっぷり汚れるんですが、あまりにも畳が黒かったので・・・(>_<)

まずはところどころに刺さってるクギや
壁に貼られているベニヤ板をバキバキィっと剥がしていきました。
ベニヤ板を剥がすと土壁が出てきました。
このアパート、壁という壁はほぼ土壁なんですね。。
壁薄くないですかぁ〜〜？？
まぁ、このぐらいの小さい部屋のアパートであれば
こんなものでしょうかね。。。
ベニヤ板は後で何かに使用するもしれないので
捨てずに置いておきます！
しかしこの壁じゃあ、かなり防音対策が必要です((+_+))

部屋全体の大きさ、入口、高さ、すべての長さを測り、
入口をどうするか
更衣室をどこに作るか
どうやって広くスペースをつくるか
収納はどうするのか
など、レイアウトを決めてからでないと内装にとりかかれません。
まず押入れのスペース。
ここを更衣室にすることにしました。
１〜２名は十分にお着がえできる広さです。
男子はお一人ずつどうぞ(笑)
押入れのふすまを外し、真ん中の分厚い板を
電ノコで切って解体していきました。
板自体が土壁に埋まってるので
外そうとすると土壁がボロボロッッッと
くずれていくのです。。。。。
かなり強力で頑固な板でした！
更衣室では落ちついてお着がえできますよう
変身させます！
お楽しみにしてください(^^)/

借りた物件は７畳一間の部屋を２部屋でございます。
この2部屋の間の壁は先にもうしあげましたとおり
土壁になっていまして、
それをとっちゃって広くしちゃおう
ということで土壁壊しの作業に入りました。
８月某日・・・汗と砂埃との戦いスタートです ！
バールや釘抜きの先で、ボリボリボリボリ・・・・・って削り続けました。
・・・なかなか時間がかかります。
そして壁をとったらこのような感じになりました。
狭く感じた空間がとても広々と感じて
なんだかワクワクします （*^_^*）
それにしても土のう袋３０個分ぐらいの土砂が出ました。
ちょっと袋に詰めすぎて、お、重いです・・・ 。
この袋の山、捨てに行くの大変だっっ(ー_ー)!!

ゴーグルと防塵マスク、
タオルを頭に巻き完全防御体制でございます！！
このときは夏真っ盛りです。
暑いです。
汗だくです。
そして砂が舞い上がってます。
完全防御なんですけど暑くてゴーグルが曇ります。
前が見えません(>_<)
でもゴーグルをつけないと砂が目に入って
涙がボロボロ・・・
（コンタクトなもので・・・）
全身、汗と埃まみれで真っ黒です((+_+))
このときの作業の姿は誰にも見せれません（笑）
家に帰ってお風呂に入って洗ってみると
ヒエ〜〜！
耳の穴や鼻の穴も真っ黒ですっ！
土壁を解体する作業は2〜3日、いえもう少しかかったと思います。
思いっきりドッカーーーンと壊せたら早いのですが
下のお店やご近所さんに迷惑がかかりますので
あくまでも静か〜に・・・なのです。

住まいづくりの歴史の中で培われてきた土壁技術。
それは戦後の工業化・大量生産システムの渦に飲み込まれ、 もはや消えかけようとしています。
しかし、環境負荷低減を考えていかなければならないこれからの時代において、
改めて「土壁」の存在を考えると、極めてエコロジカルでやさしい素材、 工法であることに気づきました。
土壁ってあまり馴染みがなく、この壁ダイジョウブ〜？？って
はじめは思っていたのですが・・・。
土壁は竹、藁、土、石炭、枯草などの自然素材を使っていて
まず下地を竹で網目のように格子状に編んでいき
それに土を塗っていくようです。
（たしかに解体すると竹や藁が出てきました）
土壁は夏はすずしく、冬は暖かい、高温多湿の日本の風土にあった素材で、
自然に空気中の水分を吸ったり吐いたりして湿度を調整してくれます。
呼吸する素材が室内を快適な環境に保ち、断熱効果もあるのです。
有害物質を放出せず、安全。
＜主な土壁の効果＞
■壁体の蓄熱作用＝ 室内の温度変化がゆるやかなので結露しにくい。
　　　　　　　　　　　　　　不快感が減少する。
■防火作用＝ そもそも江戸時代は木で家がほとんど造られていました。
　　　　　　　　　しかし火事が多く、木が多いと燃えてしまうので土壁を取り入れたらしいです。
■湿度調整 ＝湿度があがりにくく、カビ、ダニなどの防止によい。
　　　　　　　　　　夏湿度が下がることにより、涼しく感じる。
　　　　　　　　　　冬乾燥しすぎることを防ぐ、気温の割りに暖かく感じる。
　　　　　　　　　　（粉塵が舞いにくい→風邪をひきにくい）
■防音に優れている＝ 土壁内部には空洞がなく厚さがあり、又一定の重さがあるため、
　　　　　　　　　　　　　　　防音効果に優れている。
■環境にもやさしい＝ すべて自然素材なので、有害物質を発生しません。
　　　　　　　　　　　　　　
■身体にやさしい ＝タバコの煙や浮遊粉塵などの汚染物質を吸着しやすい働きがある。
　　　　　　　　　　　　　さらに吸着後の放散量も少ない。
■古くなっても「汚い」感じがしないで、かえって味が出てくる＝
通常ビニールクロスなどは、１０年くらい経つ継ぎ目・汚れが気になったりして「張替え」を考えますが、土壁や漆喰などは、一般的な「汚れ」は、付きますが、それがかえって味わいになってきます。
藁は、断熱の役目を果たすことで冬は暖かく、夏涼しい家を保つことができます。
もちろん土壁の断熱の役目は永遠にかわりません。
土壁ってスゴイですね！
確かに真夏、暑いもののジメジメ感はなかったような気がします。
もちろん肉体作業でもあるのでＴシャツがビチョビチョになるまで汗をかきましたが湿気は少なかったような。。。
だいぶと長い間、空室になってたようなので
ほこりはすごかったのですが不思議と虫１匹も発見しませんでした。
押入れの隅や畳をめくったら何かでてくるかも〜とドキドキしましたが
カビもなく、以外にきれいでした。
これぞ土壁パワーなのでしょうか？
住まい造りの歴史のなかで培われたきた技術や昔の人の知恵は
本当に素晴らしいですね。
壁が呼吸をするってなんだかとっても自然を感じられて素敵です☆

天井はもちろん低くて、多少圧迫感が感じられました。
普通に住むなら良いかもしれませんが
ヨガをするなら開放感がなければ気持ちよくありません！
そこで・・・
天井の板をはずしちゃいました！！！
脚立に乗り天井の板を「えいっっ！！」と
持ちあげるかのように押し上げたら
私の力ではずれるくらい・・・
えっ！？こんなもの？
以外に薄いんですね〜天井の板さん(ー_ー)!!
そしたらそしたら、
こんな丸太が〜！梁が〜！
出てきましたよ〜〜！！
びっくりです!(^^)!
こんな造りになってたんですね。
「すごーい！！」とびっくりしている私ですが
頭のてっぺんから足の先まで真黒です!((+_+))
そりゃあ約５０年間分の埃が落ちてくるのですから・・・
それだけではありません！
ネズ○のウン○がパラパラパラパラと
落ちてきましたよぉぉ〜〜〜(>_<)
まぁ、本体が落ちてこなかっただけホッ(・o・)ですが・・
ひゃ〜〜☆☆これはヨガ部がどうなるか
超楽しみデス！！！
※注意　
天井のまわりは完全に防音・包囲しましたので
チューはいません！ご安心を！！

こんなの見たことありますぅ〜〜〜 ?
キリン　ラガービール !!!
一体いつの時代のもの？？何十年前？？
超レアものではないでしょうか？？？
天井を外したときに天井裏から発見しました☆☆
この空き缶２つとおつまみの空袋。
大工さんがこの建物を造ったときに置き忘れちゃった？
ではなく、粋な計らいのようです。
昔の大工さんはなにかその時代のものを残していくという
儀式的なことをされていたんですね。
あまりにカワイイのでディスプレイとして飾っちゃいます♡♡
御覧になりたい方は是非、
新町ヨガ部にレッスンに来て下さい(笑）

埃がかぶってよごれた丸太や天井を、２日かけて拭きまくりました。
ボロボロ欠けている木や、すだれのような木のくずを取りながら、
何回も何回も拭きました。
すると・・・汚〜く見えてた天井が見違えるほど綺麗な色に!(^^)!
水分を含んで木のいい味がでてきました！！
しっかし、かなりの腕ふり運動です。。
腕が鍛えられます！
さらに天井は暑いのなんのです！！
でも天井がきれいになって気持ちいい〜です☆☆
スッキリ〜〜〜！